
THE TOP of EDGE Singapore Premium Insights Paiza、という恩寵。
アジアだけでなく、世界の“ハブ”として日々進化を続ける国、シンガポール。
その面積は、約736.3平方キロメートル。
東京23区より少し広い程度だが、世界第4位の金融市場と世界第5位の貿易を軸にGDPは日本よりも高い水準にある。
もちろん、経済だけでなく観光の面おいてもシンガポールには大きな魅力が詰まっており、金融、経済、観光といった面で独特かつ大きな成長を続けているといえるだろう。
なかでも、2010年に開業したマリーナベイ・サンズは、ひと目見たインパクトとホスピタリティ、ラグジュアリーな空間は経済規模と国力を感じさせるものであり、現在のシンガポールを象徴するアイコンになっている。
今回、aristosはシンガポール政府の承認を受けて2031年に開業するマリーナベイ・サンズの“新たな超高級リゾート開発”の起工式へと招待された。
いま世界中で開発が始まっているIR(統合型リゾート)はマリーナベイ・サンズが大きく広めた、まさに先駆者である。
はたして、マリーナベイ・サンズが総開発費、80億USドル(約1兆2,160億円)を投資して次に生み出そうとしているものはなにか?
マリーナベイ・サンズの精神が目指す先のものとは?
現在のマリーナベイ・サンズから、新たな超高級リゾート開発が創り出す世界最先端のラグジュアリーと、その未来をお伝えする。
Paiza、という恩寵。
Paiza(パイザ)。
それは、かつて限られた人のみがもつことを許された権威や権限を示す伝説的な通行証のこと。
かのマルコポーロは、時の皇帝であるフビライ・ハーンからパイザを授けられ、『東方見聞録』を記す旅を重ねたという。
その特別な名を冠した最高級のホテルコレクションが、マリーナベイ・サンズに2023年誕生、2024年に、装いも新たに完成した。
チャンギ空港からホテルへ特別車で送迎されること約20分。
マリーナベイ・サンズへと降り立つロビーは、パイザ会員専用の入口が設けられ、プライベートかつ特別な空間が広がる。
チェックインも専用ラウンジで、スタッフの心配りが伝わるような洗練されたサービスでストレスなくザ・パイザコレクションへと案内される。
部屋は入口から上質な素材で作られ、一流の家具が揃えられている。
ここまでは、既存のラグジュアリーホテルでは当然のことではあるだろう。
だが、細部にまで目を配ったザ・パイザコレクションでは、温かい飲み物を口にするカップもカップウォーマーで温められ、寝室の冷蔵庫に用意される水は、就寝、起床、運動、食事、リラックスと用途に応じていつでも利用可能、ゲストの一瞬一瞬の満足、それぞれのライフスタイルに合わせて選べるように工夫されている。
ハイクラスでありつつも隅々にまで管理と気持ちが行き届いている例として、ドレスルーム内にあるパウダーテーブルに小さな洗面台がついていることが挙げられるだろう。
これは、メイクアップする際にわざわざバスルームへ行くことなく、ゆっくりと座って準備できるようにという、きめ細やかな配慮から生まれたものだ。
また、各部屋に大きなカラオケ完備のプレイルームがあることもユニークだ。
巨大なモニターと最新鋭の音響設備が整い、まるでプライベートシアターのように音楽と時間を楽しむことができる。
このスペースはファミリーや仲間とのひとときを過ごすゲームルームとしても最適であり、ゲストの多様なニーズに柔軟に応える構造となっている。
つまり、パイザの本質は贅沢の追求そのものではなく、ゲストが本当に求める時間と体験をかたちにすることにある。
ゲストルーム以外にも、パイザ・ワンという最大12名まで対応可能な3階建て、全長44メートルのフルオーダーメイド・スーパーヨットを用意可能。
シンガポールの燦々とした太陽の下、そして夕焼けの水平線を眺める雄大な時間も過ごすことができる。
さらに、ゴルフを楽しみたいというゲストには、好きなクラブ、コース、スタート時間をコンシェルジュに伝えるだけですべてを手配。
ラウンドに出る前にプレジデンシャルスイートの屋内シミュレーターでスイング調整ができる。
これは、単に設備が充実しているというレベルではなく、ゲストが「こうありたい」と思う理想のライフスタイルを自然に演出する舞台装置のような存在なのだ。
マリーナベイ・サンズは、このザ・パイザコレクションによって、ラグジュアリーの概念そのものを再定義したともいえる。
豪華であることだけが価値なのではなく、ゲストが快適と感じる瞬間すべてに心を配ることこそが、真のホスピタリティであるという信念がそこには貫かれている。
新しいラグジュアリーの価値を作り出しているマリーナベイ・サンズが生み出す新たな超高級リゾート開発とはどういったものなのか。
この7月におこなわれた起工式で、その一端を垣間見ることができた。